アガサ・クリスティー『白昼の悪魔』
- 作者: アガサクリスティー,Agatha Christie,鳴海四郎
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2003/10/01
- メディア: 文庫
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (28件) を見る
シンプルなだけに上手さが出ている。また麻薬が出てきた。クリスティのひとつのパターンとして、不可能犯罪というわけでもないのにトリックが使われるため、事件が見た目よりも一気に複雑になるという展開がある。応用の効きそうな技に思える。恋愛の伏線が最後に物語の落とし所として辻褄を合わせる。それが思わせぶりな会話の真相となっている、フェアであるのかどうかは微妙だが、納得はする。